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●「今年の出会いに感謝」(2009年12月24日)今年もあとわずかとなりましたね。
いつも、私の拙いコラムを読んでいただき、ありがとうございます。
私の助産師としての活動を院内助産中心とし、真野産婦人科で開設して約2年あまりとなり、この間55人の新しい命に関わらせていただきました。
今年もいろんな方との出会いがありました。しかし、残念ながら院内助産を希望されながらも早産傾向にあり、総合病院への紹介となり、治療に専念し頑張られるも正期産の直前で出産(早産)となった方や、予定日超過で正期産を超えてしまい、やむなく誘発分娩になった方もおられました。産み場所、産み方はそれぞれですが、元気で元気な赤ちゃんを迎えるためには、自然体ではどうにもならないことも多々あり、現実に向き合い判断決定することも大切になります。
結局、今年は28人の院内助産に寄り添わせていただきました。
母子の命をお預かりする責任の重さや緊張感は大きいものですが、そんな中で、いろんな家族に出会い、新しい命を迎える中で、様々な触れ合いをさせていただき学びもさせていただきました。
今年、院内助産での出会いを、いくつか「子育てコラム」にも書かせていただきました。夫婦愛・家族愛・姉妹愛・友情など、関わらせていただいたご家族の数だけ愛情表現もいろいろあり、それぞれの家族環境の中で見守られ支えられての出産。また子供たちの新しい兄弟への受け入れの様子も垣間見ることができ、微笑ましくもあり、和まされることもありました。
それ故、大きな責任と緊張感を伴いながらも、無事出産を終えられたときは、助産師として最高に癒され嬉しい時となります。
生まれた子供たちの成長を時々見せに来てくださることも、助産師として大きな励みにもなっています。
来年も、妊産婦さんたちにより良い寄り添いができるよう、多くの人の協力や支えの中で、助産師としてさらなる精進をしていきたいと思っています。そして、一人でも多くの方との出会いを楽しみにしたいと思います。
来年皆さんにとって良き年となりますよう、お互い健康第一で頑張りましょう!助産師 熊谷則
●「みかんってこんなにみんな違うんだね」(2009年12月13日)今年もあと3週間となりました。早いものですね。
今年もいろいろあったけど、日食や流星群はわくわくでしたね。12,13日は流星群が特にくっきりらしいですよ。
私は生まれて初めて(この年になっても初めてってあるんですよ!)みかんの収穫の手伝いをしました。
大崎上島の友人の蜜柑園です。
12月はじめの日曜日、この季節にしては暖かい日、「とにかく木に1個の実も残さないように」という指令のもと、みかん摘みは始まりました。
木の高さは2m50cmくらい、天辺の実は木に登ってとります。
みかんのへたの2度切りはもう皆さんご存知ですね。
へたを長く残すと他のみかんを傷つけるため、2度切りして短くするわけです。
学生2人、友人の夫婦、私の同級生など、みかん摘みの一行はもくもくとみかんの仕事にはげみ、みるみるコンテナが一杯になってゆきます。
みかんの香りに包まれて快調に仕事ははかどりました。
そんな中、私はあることに気づきました。
コンテナのみかんにはマーケットで見慣れたみかんと違うところがあるのです。
まず、大きさがまちまちで色も少しずつ違います。
がさがさした肌のもあればつるつるのもあり、ちょっと傷がいったのや黒っぽい肌のもあります。
「うーーん」私はしばらくみかんを見ていました。
一本の木になるみかんには1つとして同じものはないのではないかと思えてきました。
考えてみればそんなの「当たり前」です。農作物なんですからね。
でも、マーケットのみかんはみんな同じような姿をしているので、いつの間にかみかんはみんな同じというような錯覚を持っていたのですね。
この後、小さいのや肌の綺麗でないのははずされて、1箱10キロの商品が完成です。
ここでもまた「うーーん」。私たちはなんてわがままな食べ方をしてるんだろう。
学生たちはみんなひとりひとり、このみかんのように「個性」があるんだな。
だからそれをどう伸ばすかが問題だな・・・なんて、妙に、考えさせられたみかん摘みでした。
みなさん、どうぞ、よいお年をお迎えくださいね。
(広島文化学園短期大学 田頭伸子)
●パパママセミナー(2009年11月23日)妊婦9か月になり、妊婦生活もあと少しとなってきました。
先月、先輩の助産師さんたちが行うパパママセミナーに、主人、長男(4歳)、長女(2歳)と私の家族みんなで参加してきました。まわりは皆、初産婦さんの夫婦ばかりで、子連れでの参加はうちだけでした。
私や主人よりも、長男と長女の動機づけになればいいなぁという思いで参加しました。長男はおなかの中の赤ちゃんの様子の説明を聞いて、「赤ちゃん逆さまやね~」と言ったり、「これ、骨盤?」と言ったり、赤ちゃんのお話に興味津々でした。
最後にあった出産劇は、二人ともかなり見入ってたし、もう少ししたら赤ちゃんがうまれてくることや、出産の雰囲気を子どもたちなりに何か感じてくれたかな~って思いました。うちに帰って・・・
長男は呼吸法の真似をしたり、長女は腰をさすって「ママ、痛い?」って聞いてきたり!!
「あのね、赤ちゃんが生まれてきたら、かずくん(長男)が頭を支えてあげるからね~」と長男の頼もしい(?)発言も!親としては、うれしい限りです。
最近、長男が「おなかの中の赤ちゃんの絵」を書いてくれました。
私のおなかのところに赤ちゃんが書かれてあり、その周りには赤ちゃんを包んでいる袋と子宮と思われる囲いも書かれてありました。「これが、赤ちゃんで~、これがママで~」と自分の書いた絵を解説しながら「これが、赤ちゃんのヒモ!」と言い、へその緒も書き足していました。親が思っている以上に、子どもは理解していたり、いろいろなことを感じていたりするのだな~と驚かされた場面でした。
助産師 高島麻季
●仲間とともに!(2009年10月19日)先日、院内助産されたTさんは、笑顔がとても素敵な助産師資格を持った方でした。
体格は、やや細身の中背のかたでしたが、妊娠中のベビーの成長については
少し小さめであり、院内助産として可能かどうかの瀬戸際でもありましたが、
医師と一緒に診せてもらいながら、最終的には本人の院内助産での強い
出産希望もあり、助産師でもあり状況把握はされたうえで、
医師と相談・了解のもと、一層注意してお産に望んだ一例でした。
結果は、推定体重(2300g)より大きく2596gで元気も良く無事誕生。
母子とも異常ありませんでした。
Tさんは、お家でしばらく陣痛の強くなるのを待って、入院。
入院後も順調に陣痛は強くなり、出産に向けて進行しました。
私たちも胎児心音には充分気をつけながら寄り添いをさせてもらいました。
しかし、いつものTさんの笑顔からすると、初めての体験での緊張感もあるうえに、
助産師であるがゆえに、私たちへの気遣いもさせてしまったのか、
少し表情がかたくリラックス状態ではないように思っていました。
そんな中、子宮口が全開して怒責に入ろうかという頃、同じ職場のお友達が
仕事を終えて立ち会いたいと言って来られ、本人もオッケーということで
一緒に加わってもらいました。
お二人(助産師と看護師)とも雰囲気の良い方であり、場をわきまえての
対応をされ今までの不必要な緊張感を和ませてくださったように思いました。
Tさんも、みるみる外来で見せていただいていた明るいリラックスした笑顔に
変わリました。
私たちだけでは、Tさんの思うTさんらしいお産になっていなかったのではと、
私たち自身が不必要な緊張感を持たせてしまったことに反省ですが、
仲間がお産に間に合い、Tさんにふさわしい雰囲気つくりをしてくださった事は、
いいお産に結びついたように思います。
私たちにとっても、とても和んだ、楽しいお産でした。
やはり、お産は一緒に迎えたい人とともにリラックスして、いい緊張感の中で
楽しみながら、しっかり一回一回の陣痛を乗り切り、新しい命を産みだすことが
できれば最高ですね。
院内助産を始めて、仲間と共に出産された例は初めてでしたが、
とても素敵な出産の一例でした。
お産それぞれの思いを大切に、成し遂げたいものですね。
助産師 熊谷則子
●夫婦愛の中で!(2009年10月04日)先日、初めての出産で院内助産を希望され、
無事第一子を迎えられたご夫婦がおられる。
通院には車で一時間半かかるが、院内助産がしたいと言って
来院してくださったご夫婦。何故院内助産がしたいのか? 通院時間がかかり不安ではないか?等々、
確認させていただいた。
「自然体を大切にしたい、そのためには自分で自分の体にしっかり
向き合う事もしていきたい。一時間半は遠いとは思わない」
と、きっぱり言われ、思いの強さを感じさせられたのが第一印象であった。ただし、彼女の身長は147センチと院内助産基準を外れるリスクもあり、
場合によっては自然体では難しい状況になったり、
医療介入の必要性も出てくることも伝え、デメリットを理解して頂いたうえで、
医師との相談の上で経過を診せていただく事になった。経過は体重管理他順調に経過したが、やはり37週あたりでは彼女にしたら
推定体重も大きくなり、念のため骨盤の大きさもレントゲン撮影し
自然での経膣分娩が可能かどうか話し合い、
回旋異常さえなければ大丈夫であろうと医師の許可をいただき出産を待った。予定日三日前の早朝、陣痛開始したと連絡有り遠方のため来院していただくが、
有効陣痛とならず、一旦退院の話もしていたが、
夜より陣痛強くなり経過を見ることになった。経過は緩やかに進んだ。
翌朝、陣痛の強弱有り、気分転換と言っては病院の外を散歩したり、
階段の昇降、スクワット、骨盤操体法、足浴等いろいろ試みながら、
出産を待った。彼女は常に前向きに捉え、まる二日眠れてない状況であったが、
弱音を吐くこともなく、どうにか全開まできた。
しかし微弱陣痛であり押し出す力としては弱かった。
赤ちゃんは幸い元気であり、児頭下降の位置も良いことからく、
経過を観たが、やはり、疲れも出てきたこともあり、
ご夫婦に二者択一の選択肢として考えていただくことにした。一つは赤ちゃんも元気であり、栄養・水分補給して思い切って一日休んで
仕切り直すか
二つ目は少し促進剤使用して産む方向にするかでお聞きし、
「ここまで来たら早く赤ちゃんの顔を見たい」との答えを選択され、
促進する事になった。全開して約5時間後からの促進となった。
彼女は一生懸命陣痛に向き合い39時間という長丁場であったが、
しっかり受け入れ満足されたお産となったようだ。
彼女の身体にとって3206gの赤ちゃんは大きかったけど会陰裂傷もなく
腹筋のかけ方もとても上手であった。
赤ちゃんも、とても元気良く産声を上げ、顔を見せてくれた。私たちも、寄り添いに時間がかかれば正直疲労してくるが、
ご夫婦が一切「まだか!まだか。大丈夫か?いつ生まれる?」などの
苛立つ言葉もなく、アドバイスすればやってみますと頑張って動き、
睡魔に襲われながらも陣痛を乗り越え、お産は待つことも大事とイライラした
空気もなく、お互いの思いやりある表情や言葉がご夫婦の間に静かに流れるのを感じ、ご夫婦の素直な愛情が伝わり、私も救われた一例でした。身体的には疲れもありましたが、精神的には、さわやかな居心地の良い
出産でした。自然体のご夫婦の愛情に育まれていくお子さんの成長、とても楽しみです。
助産師 熊谷則子
●お風呂(2009年09月20日)仕事で遅くならない限り、子どもたちをお風呂に入れるのは私の役目。
いつもどおり子どもを風呂に入れた後、私ひとりがゆったりと湯船に
浸かっていました。
すると体を拭いていた子どもたちがドアを開けて「一緒に入る」と
また入ってきたのです。
寝かせる時間が気になりましたが、せっかくなので、
3人で湯船に浸かりながら言葉遊びをしたり、
お湯のかけあいこをしたりして、ゆっくり入りました。
子どもたちも楽しかったのでしょう。とてもキラキラした表情をしていました。
こんな笑顔を見せられると、もう頬が緩んで仕方ありません(笑)
今日も一緒にお風呂に入りたいなぁ~。
早く帰れるかなぁ・・・上空弘育
●小さな先生(2009年09月09日)親としては、離れているときに子どもがどういう行動をしているのか、
周りの人とどう接しているのか、とても気になります。
長男(5歳)のことは毎朝保育園に連れて行ったときの
わずかな時間でどんな様子なのかを想像します。
長女(2歳)のことは保育園との連絡帳で様子をうかがい知ることができます。
連絡帳によると長女は保育園では、トイレに行くときにお友だちと一緒に行ったり、
お昼ごはんのときはお友だちに「これも食べて」と促したりして、
さながら「小さな先生」気取りのようです。
同じクラスの中では早く生まれているほうなので、
自分がお姉さんで面倒をみなければと思っているのかもしれません。
家では「小さな先生」を見ることは出来ませんが、
受け答えや行動もしっかりしてきたように思います。
これからの成長がますます楽しみです。
上空弘育
●「日食」すごかったね~~(2009/8/7)あっという間に8月です。
最近のひまわりはどうしてあんなに大きいのでしょうか。
そんななか、我が家のひまわりは植物の法則を無視して植えつけた私のせいで、
ひょろりと50センチばかりの茎に、直径5センチくらいのミニひまわりです。
かわいい。
今年の7月といえば、ニュースはやっぱり「日食」でしょう。
ご覧になりましたか?私は忙しくて、前日まで、さまざまなニュースを
横目で見ながら「そうか、日食なんだ」くらいにしか思っていませんでした。
いろいろなグッズを買ってくる夫を少し冷めた目でみていたのです(笑)。
当日、出掛けにテーブルの上をふと見ると「日食グラス」がありました。
なんとなく手に持って、なんとなく、玄関から太陽を見上げてみました。
「ふーーん 見えるのかねえ」。
9時50分頃でした。
なんと、なんと、まるで月のようにみえる太陽の上の端が、ちょこっと欠けているのです。
「かわいい!」と、まるで、女子大生のように叫んで、もう、もう、それは、大興奮。
次には、そのことを誰かに伝えたくて、伝えたくて。
何なのでしょう。この、伝えたい気持ちって。
とうとう、信号待ちしている主婦の方に、「あの~~太陽欠けてますよ」ってお知らせする始末です。
やれやれ。どんだけおせっかいな私。
すごいこと知ったら誰でも誰かに知らせたくなるのでしょうか。
子どもが時々「おばちゃん、これ」と得意げに自分の宝物をみせてくれることがありますね。
きっと、誰かに言いたいって子どもの心なんでしょうね。
とっても不思議な自分自身の「日食行動」の研究となりました。
(田頭)
●Kさんとの院内助産での出会い~お産まで(2009/7/20)シリーズ Kさんの出産:立ち産
Kさんはお二人目の出産でした。
前回は愛知県の助産所での出産で約30時間かかったとのことでした。
今回は夜中1時30分前期破水の電話連絡から始まりました。
分娩陣痛はまだ発来していませんでした。羊水流出あるも発熱・混濁はなく、
院内助産でご本人の希望もあり、抗生剤の点滴はせず(病院出産の場合は
破水入院は抗生剤の点滴実施)経過によっては院内助産から病院出産への
切り替えも了解の上で、母児観察しながら分娩陣痛を待つことにしました。
3時頃より分娩陣痛発来、兵庫からのお父さんが間に合うことを願いながら、
陣痛を乗り越えていました。しかし、8時頃より結構強い陣痛発作となり
経産婦さんでもあり、お父さんの10時頃病院に到着に間に合うかどうかと
気をもみましたが、結果間に合い、無事に立ち会いできました。
8時頃強かった陣痛もお父さん到着頃には一旦少し弱い感じになり、
Kさんも産む姿勢を試行錯誤しながら体位変換されていました。
第一子の出産時も全開してから時間がかかったようですが、
今回もKさんの思うように発作時の腹筋効果が出ず、
四つん這い・半座位・側臥位いろいろされながら、最後に出産本で読んだ
「命綱」にぶら下がるイメージが浮かんだと「立って良いですか?」とのこと。
「どうぞ良いですよ」と命綱はないのでKさんを、お父さんとスタッフで両脇支え、
私とサポート助産師でベビーを落とさないよう配慮し体勢を急ぎ取りました。
さすが重力の力。
体勢取るやいなやゆっくり赤ちゃんは下がって来ました。
排臨・発露そして無事14時20分誕生しました。
今回の所要時間は11時間56分でした。
私は「立ち産」は初めての経験でしたが、Kさんも落ち着いて、
こうでもない、ああでもないと自分の産み方に向き合われており、
私も頭に描いていた「立ち産」のイメージ通りに対応でき、
Kさんのお産でまたひとつ財産をいただいたように思いました。
院内助産に不安を持たれていたおばあちゃんも、お産にずっと寄り添われており、
「とても感動しました。良かった」と喜んでくださり、兵庫から間に合ったお父さんと
長女と家族皆で第二子の人生のスタートを見守っていただけたことに
ホッとしました。
お産は一人一人違い、絶対大丈夫とも言えない、結果(母児の無事)を
見るまで緊張が解けませんが、今回の初めての立ち産の経験は、
助産師としてまたひとつ学ばせていただき、私もKさんとともに達成感を
持たせていただいた一例でした。
助産師 熊谷則子
●受け止め方はそれぞれ(2009/7/13)
ある日の朝、長男(5歳)と長女(2歳)は、
いつものようになかなか保育園にいくための支度をせず、
キャッキャッと遊んでいました。
何度注意しても言うことを聞かない子どもたちに対して
「大人の余裕」を見せることができない私は、
「もうしらん!言うことを聞かないならお父さんは出て行く」と言って、
(もちろん冗談ですが)出ていくそぶりを見せてしまいました。
すると長女はすかさず「いいよ!」と返答。
この切りかえしに、私も妻も苦笑い。
長男も「なんてことはない」という素振りでした。
気を取り直して再度子どもたちの支度をさせようとしたのですが、
やはり言うことを聞きません。
もう一度同じことを言うと、長女はやはり「いいよ!」と切りかえしてきました。
ところが長男は「お父さんが出て行くのはイヤ~」と大泣き。
長男の反応に驚いた私は、自分の言ったことを反省して
「お父さんが悪かった。●●をおいて出て行くわけないだろう」と慰めました。
子どもたち二人に対して同じ言葉を発しても、受け止め方はそれぞれ。
上の子はふざけていても私の言葉をまじめに受け取っていましたが、
下の子はさらりと受け流して気にもとめていなかったのです。
あらためて子どもたちに対する言葉のかけ方をよく考えなければと反省しました。
上空弘育
●服育ということばに出会いました(2009/7/10)
子どもの健康に関する雑誌を読んでいて、「服育」という言葉に出会いました。
みなさんご存知でしたか。
その文面はなかなか含蓄があり、私が最近悩んでいたことにすっと
光を与えてくれました。
その雑誌は「チャイルドヘルス7月号」。
そのコラムに、家政学の先生が「心身の成長と衣服―乳幼児期の服育―」を
書いておられました。
自分の好みに合う衣服を着ることで生理的快適性と精神的快適性を得て、
人は安心して暮らせることや、乳幼児は成長に見合った服を着用させることで、
子ども自身にも心身の成長を自覚させ、成長する喜びを感じさせることも
できることなどが書かれています。
さらに、衣食足りて礼節を知るという格言もあり、七五三のように、
衣服の変化と密着させて、子どもに成長の節目を自覚させ、
同時に親もその衣服を準備することを通して、子どもの成長への思いを育み
親子の絆を深めてきたのだとか。
なるほどなるほど衣服の儀式にはこんな意味があったのかと関心させられ、
ふっと心に浮かんだことがありました。
それは、学生のショートパンツのことです。
昨年あたりから流行のショートパンツ。
学生が日常的に学校へ着てきます。
海水浴ではありませんよ、授業を受ける衣服としては不適切ですと禁じても、
なかなか抵抗が大きく、学科の服装係の私としては、ほとほと困っていたわけです。
そんな時にこのコラムを読んで、「成長を自覚する」というところにピンときました。
学生たちはもしかしたらまだ小学生気分なのではないかしら。
大人の自覚が足りないのかもしれません。
成長を自覚させる「服育」が必要なのかも。
またまた「大学」の仕事が増えたような気がしています。
(服育:調べてみると関西の制服関係の会社が発信元のようです。
考え方は素敵ですが、制服屋さんねえ・・とちょっと複雑な私です。
なにか情報があれば、また、教えてください)
田頭より
●Kさんとの院内助産での出会い~お産まで(2009/6/21)シリーズ① 出会い:自分らしいお産を求めて
先日、無事院内助産での出産を終えて兵庫に帰られたKさんとの出会いから感じたこと。
Kさんはお二人目出産予定で、広島に実家があり妊娠後期に入るところでの
病院探しをされていた。
私たちの所に来られたときは、すでに3件くらいの病院訪問をし、
最終的に当院の院内助産での出産を希望したいということであった。
予定日をお聞きすると、お産の為の待機期間中に、ちょうど、私の個人的予定が
一週間入っていたこともあり、院内助産への思いの程によっては、お断りしたいと
思っていたので、スタッフからその旨伝えてもらうこととした。
しかし、ミイラ取りがミイラになり、そのスタッフもなかなか帰ってこず
「思いは強いようです」とのことで、私も気になり、お会いすることにした。
前回のお産のこと(第一子は名古屋の助産所で出産し、約30時間かかったが
癒され幸せな思いで過ごしたことなど)や、何故、院内助産を希望されるのかなど
、 お話を聞かせていただくこと約二時間、最後までKさんの院内助産への心は揺るがなかった。
ここまでの思いのある方であれば、私も院内助産を立ち上げた目的を考えれば、
このような人のために力になりたいと始めたことであり、予定を変えても
応えなければならないと思った。
また、ベビーのお爺ちゃんも、車を運転されないので公共機関を使っての病院周りに
お付き合いされており、優しい眼差しで「何とかここで産ませてやってください」と
家族ぐるみの応援であれば、尚更、私も予定を変えてでも折れるしかないとお引き受けした。
愛知県から兵庫に引っ越しされた直後であり、後期にも入っておられ
コミュニケーション不足にならないようにと思ったが、同席してたお子さん(長女)も、
とても落ち着いていて、私たちが話している間も、本を読んだりしながら待つこともできており、
お子さんの穏やかさとお母さんの落ち着いた感じから大丈夫であろうと思った。
改めて、院内助産の基準確認と注意など再度お願いして、一旦兵庫に帰られ
9ヶ月後半で広島に帰ってこられるのを待った。
そして広島に帰省された。お子さんとともに健診以外でもヨガや整体クラスを受けたり、
度々病院に来てくださり、コミュニケーションは取れていった。
ご主人の院内助産への理解はあると聞いてはいたが、やはり実際に前もってお会い
したいと思っていたところ、休みを利用して帰ってくださり一緒に出産シュミレーションもできた。
里帰りでもあり、兵庫からのご主人の出産立ち会いは微妙なところであったが、
家族の望み通り、お産に立ち会うこともできた。
妊娠中の転勤で生活環境も変わる中でも、自分のお産の有り様をしっかり考え、
信念を持って向き合われ、妥協しないその姿勢に嬉しさを感じた出会いであった。
次回はKさんのお産の話をさせてもらいますのでお楽しみに!
助産師 熊谷則子
●実習準備 ~季節感は暮らしの調味料~(2009/6/14)この週は行事が多く(お母さんと赤ちゃんに授業へ参加していただく日などが
ありました。参加してくださった方、ありがとうございました)、
あっという間に約束の水曜日がすぎてしまいました。
更新が遅くなりました。ごめんなさいね。
さて、15日(月)から、2年生が12日間の保育所実習へ出かけていきます。
この頃になると、授業の合間に学生たちが頻繁にやって来るようになります。
不安そうな顔で、
「先生、3歳の部分指導があるんですが・・・」
「半日実習やってみない?って言われたんですけど・・・」。
指導内容の相談に来るわけです。
私の担当科目は、直接には「保育内容」と関わりはないのですが、
カメの甲より年の功。
いろいろなアイデアを提供するからか、相談にやってきます。
私もだんだん対応が上手になってきて、システマティックに問い返します。
「何歳?何人?内容は造形系?運動系?リズム系?生活系?
・・・指導案は設計図。その指導案を見れば、あなた以外の人でも
その保育をすることができるように丁寧に書いておくのよ」。
すると、学生たちはそれぞれの条件を語り始めます。
いろいろ、話しているうちに自分の得意な分野で、のれる題材で、
と明るい顔になっていきます。
そんなときにはずせない条件。
それが「季節感」です。
さあ、6月はどんな素材があるかな?
カタツムリ、カエル、あじさい、雨、虹、てるてる坊主に、水泳の準備、
たなばたもそろそろですね。
単調になりがちな毎日に潤いを与えてくれる、それが「季節」。
うっとおしい雨の季節もその時にしかできないことを見つけて楽しんでくださいね。
(田頭)
●子どもの言葉(2009/6/7)長男5歳。現在、言動が『クレヨンしんちゃん』のしんのすけのようです。
その言葉には時として的確すぎる表現が含まれており、
大人をドキッとさせます。
大人同士だと遠慮して言わないようなことを、面と向かってズバっと言うので、
そばにいるほうはドキドキ。
そんなストレートな言葉が親に向けられることもあります。
「ビールばかり飲むな」とか「たぬきのようなお腹」だとか。
これくらいならまだいいのですが、ときには「カチン」とくるようなことも言われ、
ついつい大人気なく怒ってしまうのです。
無邪気かつストレートに言うからなのか、妻が言うようなことを言うからなのか、
それとも不甲斐ない自分を子どもに言い当てられているからなのか・・・
どんな理由にせよ、子どもは私が怒ることに納得してはいないでしょう。
ここは一番、大人の余裕を見せて、「そういうことはストレートに
言うものではないのだよ」と諭してやりたいものです。
(自分が言われて痛い部分を改善しろってことですよね・・・)
上空弘育
●思いやり(2009/5/18)先日、通勤の車窓から、私よりも少しお年を召された一組の高齢者のご夫婦が、
向かいの電車を降り、駅のホームからエスカレーターに寄り添いながら
向かわれる姿が目に入った。
奥様は、少し小柄でやや腰が曲っているものの、足取りはまずまず大丈夫そうであった。
旦那様のほうは、中肉中背で姿勢はまっすぐで、しっかりされているようであったが、
片足の運びがやや難しいようであった。
そのお二人の歩かれる姿を追っていると、その後姿になったとき、お二人の間で
しっかりと繋がれている手が見えた。
奥様のその手は、細く華奢な手ではあるが、力も入っているようであり、
支えなければという意気込みすら感じる握り方であったように思った。
そのつながれた手を見ていると、そこには相手への思いやり、
お互いが支え合わなければという優しさが、ふとした横顔からも握られた手からも、
いっぱいエネルギーが出ていたように思った。
お二人の表情も、長年築かれた信頼関係でお互いを支え合って
来られたであろう雰囲気が伝わり、ほんの数分の出会いの中で、
ご夫婦から何か温かいものを分けていただいたような、
ご夫婦の素晴らしい生き方を見せていただいたような思いであった。
そして、人混みの中エスカレーターに乗られた。
きっと目的地にお二人無事着かれたことと思うが、わたしも心和む一日のスタートであった。
私もそろそろ高齢者の仲間入りではあるが、出会ったご夫婦のようなお互いの
労り助け合いができるよう、今からでも、さらなる精進をしたいものである。
人間として、人と人が温かく、お互い思いやれる行動・言動ができるよう、
自分育てをしたいものである。
助産師 クマさん(熊谷則子)
●子どもの遊びを本気で楽しめるおとなに(2009/5/15)
五月も半ばとなり、温度的には真夏のような日があったり、そうかと思えば、
すすっと寒い日もあったり。
今年のお天気は気まぐれですね。お元気ですか。インフルも大丈夫?
さて、昨日から、2日間、1年生のオリエンテーションキャンプの引率で、
久しぶりに「子ども会のおかあさん気分」でした。
野外活動もあったので顔がひりひりしています。
その、プログラムにあった「ちゅうがえりうま」を紹介しましょう。
写真に写っているのがそのうまです。
これは、鶴の折り方から始まるのですが、詳細はまた後日ということにして、遊び方の紹介をしましょう。
尻尾に当たる部分を指で跳ね上げ、うまくいくと(うまだけに「うまくいく」なんて)一回転してすっと立つのです。
しかし、力加減がむつかしく、さかさまになってしまったり、倒れてしまったり。
「必ずうまくいくわけでない」ことが、射幸心を煽ります。
楽しい伝統あそびです。
ここからは宣伝。
今度、5月30日に第1回の子育て支援活動として「だだすこだんだん」という和太鼓中心のステージを上演します。
獅子舞もあります。
ぜひぜひ、ご来場ください。
そして、8月9日には第2弾。
「伝統おもちゃをつくりましょう(仮)」を実施します。
そのとき、このちゅうがえりうまのワークショップもしますね。
ぜひ、ご来場ください。
(広島文化短期大学 田頭伸子)
●子どもたち(2009/5/13)ゴールデンウィークの2日間、妹夫婦など親戚と集まる機会がありました。
長いお休みがあると集まるのですが、それはそれはとても賑やか。
小学校2年の男の子を筆頭に、小学校1年の女の子、年長の女の子、
年中の男の子(長男)、年少の女の子、今年2歳になる男の子と女の子(長女)の
7人が集合するからです。
1日目は遊園地へ、2日目はおじいちゃんの船で子ども(上の男の子2人)と釣りをしました。
長男は初めての釣りだったので、とてもワクワクしていました。
最初の2時間ぐらいは釣れなくて「つまんな~い」を連発していましたが、
釣れ始めると「魚のお世話をする」と釣れるたびに魚を生け簀へ運んでいました。
みんなで食すぐらいに釣れたので、魚をおじいちゃんの家へ持って帰り、
子どもたちと庭で魚を焼いて食べました。
ふだんは食が細い子どももたくさん食べていたようです。
こういう良い経験はきっといつまでも良い記憶として残るのでしょうね。
お腹が膨れると次は遊びの時間。
子どもたち全員で連なって歩いたり、遊んだり。
今年2歳の小さな2人も一生懸命についていきます。
大笑いをしたり、喧嘩したりしながら一緒に行動している姿を見ていると、
とても幸せな気持ちになりました。
連休らしい賑やかな日々でしたが、きっと私も含め、回りにいる大人たちの
活力になったのではないかと思います。
上空弘育
●院内助産:子どもから学ぶ絆(2009/4/21)院内助産を始めて約一年半が経過し、現在36人の方のお産に関わらせていただいた。
人それぞれの生活環境・雰囲気があり、人それぞれの自分らしいお産があり、
人それぞれの「いのち」の迎え方があると改めて思う。
いろんなお産に出会い、赤ちゃんの人生のスタート地点に寄り添わせていただくことは、
助産師としてこのうえなく感謝である。
お産は母子二人の命をお預かりすることであり、その緊張と責任の重みは、
とてつもなく重い物である。
それだけに無事赤ちゃんを迎え、役を終えた胎盤が綺麗に出て、
子宮収縮も良好で出産を終了したときの安堵と解放感は、
家族の方の思いとともに癒される空間となり、助産師冥利に尽きる
至福の時となり、とても嬉しい時間となる。
その出産までの妊娠経過中、私が大事にしていることの一つに、
経産婦さんの場合、上のお子さんとのコミュニケーションを図ることである。
子どもたちが緊張しないで、お家にいるときと同様の気持ちで、
お母さんお父さんと一緒に新しい「いのち」を迎える現場にいて欲しいと思っている。
その為にはコミュニケーションを取りながら、私たち助産師が邪魔にならないように
寄り添いたいと思っている。
お子さんたちの立ち会いについては、家族で決めていただくが、
院内助産を選ばれる方は、やはり生活の一環としてお産を捉えておられ、
家族一緒に迎えることを希望される。
お子さんの年齢によっても、出産の受け止め方はいろいろであり、
お母さんを気遣う方法も年齢に応じて変化があり、赤ちゃんを迎えたときも、
不思議そうな顔をしながらも、そっと赤ちゃんに手を出してくる子。
少し大きくなると「お母さん頑張って、赤ちゃんの頭が出てきてるよ!」と
実況中継してくれる子、腰をさすったり手を握ったり、何か自分にできる
応援をしたいと動く子。
生まれたときの喜びも不思議も素直に表現してくれる。
そんな子どもの素直さは素晴らしいと思う。
子どもたちも、新しい家族を迎えることをスムーズに現実として受け入れ「いのち」の
大切さを感じ、喜びとして素晴らしいものとして感じ取ってくれることが、お母さんの子育てにも活かされ、家族の絆も一層深まるものと私は考える。
これからも、よりよい妊娠・出産・子育てスタートへの援助ができるよう、
お母さんたちからも、いっぱいヒントをもらいながら、助産師としての役割が
活かしていけるよう、自分育てをしながら、さらに前進していきたいと思う。
助産師くまさん(熊谷則子)
●十人十色(2009/4/13)4月の初旬なのに、初夏のような温度ですね。
このままでは5月はどうなるのでしょうか。心配です。
まあ、ともあれ、新学期が始まりました。
この3月にクラスの学生31人をやっとこさっとこ卒業させ、ほっとしていたのも束の間、
4月から29人の新入生を担任することになりました。
同じ18年間を生きてきたはずなのに、さてもさても個性的な面々です。
出会ったその日から、ずーっと前からの知り合いだったかのように振舞う学生もいれば、
わいわいさわぐクラスメートの間にじっと座って、身じろぎもせずに前を見つめている者もいます。
心配になって声をかけると、「今ちょっと疲れて、自分の世界に入ってました」と
けっこう明るい声で答えます。
安心しながらも、しんどいときにはヘルプ信号出してね、と声をかけました。
かと思えば、自分の下宿の住所がわからない者、提出物がなかなかそろわない者、
学生カードに記入する家族の年齢があやふやな者もいるかと思えば、
ゆったりと落ち着いて、すべきことを着々とこなす学生もいます。
本当に一人として同じ人はいません。
赤ちゃんの頃からきっとこの個性で生きてきたのでしょうね。
先日、この29人のお誕生表を作るというアイデアがひらめきました。
画用紙に張ったタコ糸に洗濯物を干すように、シャツやズボンをつるしていきます。
4月は黄緑色のTシャツに5人の名前を書いて研究室のドアに張っておきました。
いつ気付いてくれるかなとわくわくしながら。
今日、ドアの外で「かわいい!」という声。
部屋の中で、誰にも見られずにちっちゃなガッツポーズをした私です。
田頭 伸子
●ツンデレ(2009/4/6)もうすぐ2歳の長女。そのかわいさは、とても文章ではお伝えしきれません(笑)
以前、このコラムでも書きましたが、可愛くて可愛くて目に入れても痛くないのです。
・・・それなのに、長女は私を拒絶します。
たとえば、こんな感じで。
・朝起こしたら、必ず泣かれます。
・泣いたので抱っこをしてやろうとすると、「いや、いいです」と手と首を横に振ります。
・そして私の手を振り払って「おかあさ~ん」と言いながら、妻のところへ歩き出します。
なぜ?なぜなのでしょう。
そんなとき、私はとても落ち込みます。
「このまま、嫌われていくのだろうか」と。
いえいえ、いつもそんなときばかりでもありません。
仕事から帰ったときや保育園に迎えに行ったときは、私の顔を見るなり、タタタタタッと駆け寄り、ダイビングをするかのように私に抱きついてくるのです。
このときの幸せといったら、ほかの何にも代えられません。
そこでまた決意を新たにします。「嫁に出さん」と(笑)
世に言う「ツンデレ」とは少し違うかもしれませんが、私にとってはまさに愛すべき「ツンデレ」なのです。
上空弘育
●信用を育てる(2009/2/20)梅の香りが。ほんのりとやわらかい、春間近のきょうこのごろです。
でも、世の中は、なかなか「ほんのり」とはいきません。
学生たちの間にカード詐欺(名義貸し)の被害が広がっているとのことで、
我が短大でも、春休みを迎える1年生に、
「サラ金のカードは作らない。もし頼まれても作ったり、人に貸してはいけない」
という講義をおこなったところです。
20歳にこれからなろうとする人に、大人社会にはこんなに怖くて大変なことがあるよと
教えなくてはならないのは、本当に申し訳なく、情けないことです。
そのとき、教材に使ったビデオにこんな言葉がありました。
確かにカードは怖い面もあるが、カード社会は信用により成り立っている社会であり、
「信用は育つ。あなたの行動により、信用を育てていくことができる」と。
はっとしました。本当に信用というのは、一朝一夕にできるものではなく、
毎日毎日、一瞬一瞬、真剣に関わりあって育てていくものですよね。
カードの話題から離れますが、3月には、2年間担任した学生が巣立っていきます。
私はかれらの心の中に、信用をそだてることができただろうかと自問しました。
子どもたちの心にも、毎日、今このときも、私たちの誠実さが映し出されているのでしょう。
うそをつかずに、できないときは「ごめん」とあやまり、いつも、いつも、自分に正直に、
他人に誠実でありたいと、みんなもそうあってほしいと、最後のクラスミーティングで話しました。
(広島文化短期大学 田頭伸子)
●スタジオジブリの保育園とセンター試験(2009/1/20)インフルエンザのニュースが聞こえてきます。皆さんお元気でしょうか?
1月といえば、私たち大学の者はセンター試験が、結構、ストレスです。
一般の課目はともかく、リスニングが大変なのです。
今年もなんとかミス無く終えられて一安心。
さて、保育雑誌の1つ(*ラッタ:小学館)に、なんと、あの、スタジオジブリに
企業内保育園ができたという話題が載っていました。
宮崎駿さんが作りたかったのだそうです。
保育園の夢は随分前から暖めていたのですが、スタジオの中の子持ちの人たちが
疲れ果てていくのをみて、よし、作ろうと。
建物は「熊の家」のような穴倉のイメージで、地下室とか怖そうな場所も設け、
園の裏には怪しい階段とかもある・・・・とにかく仕掛けのある家らしいのです。
職場でも、若い人の肉体的体験の量があまりにも少ないのが問題になるのだとか。
それで、「部屋の中にわざと階段をつくったり、地下室とか、はしごがあったりする。
気をつけないと指を挟んでしまうガラガラ戸もある。
すぐ破れる障子や家の中に段差、くつ脱ぎ石がある縁側など、
転げ落ちると痛いって感じられるような場所をあえて設けたんです。」とのこと。
庭は平坦じゃなくて凸凹、木登りできる木も植えたそうです。
なんて素敵な空間でしょう(ただ、保育士さんは大変ですよね:笑)。
そして、ふと、センター入試のことを考えてしまったのです。
これまでに受けられた方もあるでしょうが、説明がすごいのです。
とくに、リスニングでは不公平がないように、機械の不具合もすみやかに筆談でするのですが、
事前の説明では、イヤホーンからはずした止め具を機械の入っていたビニール袋に
いれて持って帰ってください、まで、指示します。
自分で考えるところなんてありません。
こんなにいたれり尽くせりで育った人はどんな大人になるんでしょう。
ジブリの「危険」がいっぱいの保育園と対比して、つくづく考えさせられました。
(*ラッタという保育雑誌はとてもおしゃれで、素敵な情報がたくさん載っていたのですが
残念なことに、2009年2・3月号で休刊です。
最後の2・3月号も読み応えがあります。
740円。図書館にもあるでしょう。ぜひ、手に取ってみてください。)
田頭伸子









