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●「ご夫婦で達成感!」(2010年6月17日)Fさんは初めての妊娠出産のかたで現役の看護師さんでした。
ご本人は助産師による畳の上での自然なお産がしたいという思いが強くありましたが、ご主人は、やはり初めてなので、いわゆる病院での分娩台の上で医師立ち会いのお産を望まれたようです。しかし、ご主人に強く院内助産への自分の思いを伝えられ納得していただいたとのことでした。
院内助産を決めてからは、健診はいつも二人で来られ、妊娠経過においても後期に入って、やや体重増え血圧高めとなりましたが、ご主人の協力もあり食生活を中心に日常生活に気をつけられクリアされ無事院内助産で出産されました。
ご主人も入院時から積極的にお産に関わり、腰をさすったりされ、「代わりましょうか?」と言っても「僕がやります。妻が少しでも楽になるよう、いい方法を教えてください」と、最後まで一心同体で一生懸命支えておられたのが印象的でした。
そんなお産の感想を、ご夫婦それぞれがお手紙くださいました。
その中からご夫婦の了解のもと、素敵な感想の一部紹介します。
Fさん;「妊娠中からお産へと常に側にいてくれて、腰をさすり一緒に頑張ってくれたことが、とても嬉しく、本当に“ありがとう”と思いました。こういう気持ちになれたのも、院内助産を選び達成できたからこそ、自分たちのお産をするんだという夫婦そろって同じ目標に向かい、夫婦の絆を深めていくことができたのだと思います。私の心配をよそに、思った以上に、私をあらゆる面から支えてくれたので、来世で出会ったら、“また結婚してね”と言ってしまいました。きっとこの頑張りが伝わり、Mちゃんもお父さんを尊敬して育ってくれると思います」
夫「最初は、初めてのお産でもあり院内助産に前向きではなかったが、嫁の努力する姿を見ていると、自然と少しでも自分の力が役立てればという考え方に変わり、自分なりに頑張れたと思います。今回経験したことは、自分を父親になる目で育ててくれた両親や祖父母への感謝の気持ちを再確認させてくれるものでした。と同時に新しい家族の一員を、自分の家族がしてくれたように大事に育てていこうと、父親としての自覚をさせてくれたと思います。今回のお産に自分も関わり、その気持ちを一層大きくしてくれたと思います」と。
本当に素敵な、仲の良いご夫婦であり、Mちゃんも健やかに育ってくれることと思います。また、助産師として一緒に共有できた時間に感謝したいと思います。助産師 熊谷則子
●「出産への思い~ご主人の涙~」(2010年3月22日)当院での院内助産を希望されるご夫婦やご家族との出会いの中で感じたこと。
私は「院内助産でお産がしたいです。お願いします」と言われても、「はい。いいですよ」とは言わない。まずは院内助産をどのように捉えておられ、何故院内助産を選択されるのかなど、その思いを聞かせて頂く事にしている。その上で、院内助産のメリット・デメリットを院内助産の基準に沿ってお話しさせていただく。
そして今までの院内助産で出産されたかたで、(了解をいただいてスライドにさせていただき、必要時皆さんにお見せして良いと了解をいただいているもの)その方たちの言葉を添えて作成したスライドショーを見ていただき、院内助産の雰囲気をお伝えしている。
基準がOKのかたでも、再度ご夫婦やご夫婦のご両親含め検討していただきお返事していただくようにし、何回かお話しして医師の許可のもと決定している。それだけ、母と子の大事な命をお預かりすることであり、私も責任をもって妊娠出産に関わり子育てスタートしていただきたいと考えているからである。
だからこそ、自分たちの出産にしっかり向き合い、新しい命の誕生を家族で迎え、よりよい家庭を築いていただきたいと考えている。
先日、今、自分の思いを言わなければと中期に入って院内助産への思いを伝えてこられた妊婦さんがおられた。助産師外来にも来られた方でしたが、その時何も言われてなかったので、「何故今頃?」と思い、いろいろお話しさせていただきました。
一度流産経験もありのかたで、今回の赤ちゃんが順調に育ってくれるかどうか不安もあり、落ち着かなければ言えないと思っておられ、また妊婦さんも自信が持てず迷っておられたようです。でも産むなら院内助産で出産したいという思いは妊娠前から持っておられたようで、妊婦さんにお会いし前記の手順でお話させていただき、医師許可もありお受けすることになりました。
先日、ご夫婦で来られ再度気持ちを確認させていただき、スライドショーを見ていただきました。約5・6分のスライドですが、多くの人がスライドショー見て涙してくださいます。私はその涙を見るとほっとします。きっと出産を前向きに捉え自分たちのお子さんを大事に育むことのできる方であろうと思うからです。
勿論、涙しなくても出産に真剣に向き合っている方は沢山おられますよ!
今回のご夫婦の、特にご主人の涙はとても印象的で、素敵であり感動し、私も嬉しかったので一言コラムにしてみました。
助産師 くまさん(熊谷則子)
●「同じがいい。」(2010年3月11日)兄(長男)5歳10ヶ月。現在、補助輪なしの自転車に格闘中です。
コツは掴んだようで、広い空き地でなら乗り回すことができるようになりましたが、
スタートするときの勢いのつけ方や止まり方にはまだ不安があるため、
まだ公道には出れないかなという感じです。
何でもお兄ちゃんと同じことをしたがる妹(長女)2歳9ヶ月は、
練習する姿をじっとみていて、「●●(妹の名)ちゃんも乗る!」と自転車を借りて格闘。
しかし足がペダルに届かないので、私が後ろから押して走らせます。
それでもお兄ちゃんと同じことができるので大満足。
もちろん自転車に限ったことではありません。
何から何まで同じがいいのです。
やり方をじっと見ているから、覚えるのも早いようで、
普通なら2歳9ヶ月の子どもがしないことも、一生懸命やろうとし
成し遂げることが多々あります。
兄も妹と一緒がいいようで、おやつを食べるときや、遊ぶときは
必ず「●●(妹の名)と一緒にする」と言います。
兄妹(兄弟)っていいですね。二人で成長していくのがとても楽しみです。
上空弘育
●「おとなになる」(2010年3月1日)一雨ごとに春らしく・・・なんて暢気なこと、言ってられないくらい早く、暖かくなっていきますが、どこかでまた、冬に逆戻りのないように願う日々です。
早いもので、もう2月が「逃げよう」としていますね。
学生たちが巣立っていく季節となりました。
今日も、「盆踊りが済んだら打ち上げね」という約束をやっと果すことができました。大学近隣の子会ども会の盆踊りを「羞恥心」で盛り上げてくれた学生8人とランチの約束をしたまま、半年も過ぎてしまいました。
食事を済ませ大学へ戻る私にサプライズ! 全員がメッセージを書いたおしゃれな色紙を、プレゼントしてくれたのです。
真ん中にはさっきレストランの前で撮った写真が貼ってあります。何時の間に書いたのでしょう、ハート型のなかに、先生大好きが連発されていました。
カフェで過ごす間、なんか皆が「トイレ」と消えては戻ってくるのです。「なんてよくトイレに行く人たち」と思っていたのですが、その間にどこかでメッセージを書いていたんですね。泣かせてくれます。
「きびしいことも言われましたが、みんな私たちの為だって今では分かります」なんて書いてあって、思わず苦笑。
うるさいおばさんって思われているのでしょうね。今日も食事の間中、「うまい」を「おいしい」に、言い直させ続けたのでした(笑)。
若い人たちは必ず成長していきます。手間ひまがかかるのは当たり前ですね。
丁寧にかかわり、根気よく語り合って行けば、必ずいい方向に育っていくように思います。(広島文化学園短期大学 田頭伸子)
●「チッチャイ チッチャイママさん」(2010年2月22日)院内助産もレピータとして二人目・三人目の出産の方が来てくださるようになりました。
とても有り難いことと思っています。
また、以前関わっていることから、上のお子さんの成長が見られるのも楽しいものです。
三人目の妊娠の方は、二人目を院内助産された方でもあり、その時出会った長女(現在4歳)と院内助産で誕生した長男(そろそろ2歳)と三人で通院してくださっています。長女さんは、以前来院の時は、とてもシャイでうつむき加減の静かな女の子でした。
でも、今回久しぶりに会ってその子の成長ぶりに目を見張るものがありました。
第二子(長男)との関わりや、おなかの赤ちゃんへの関わりを含め、言動や行動がとてもしっかりしていて、その成長の早さ素晴らしさにびっくりするほどでした。勿論、子供の成長としては普通のことかもしれませんが、そんな成長を目の当たりにすることは、助産師としては嬉しくもあり、楽しいものでもあり、子供から学ぶ機会でもあります。
熊谷を覚えてくれていたことも、最高に嬉しいことでした。
女の子も幼稚園児となり、すっかりお姉ちゃんになり、弟の面倒もよく見て、お姉ちゃんらしく、第二子の長男もお姉ちゃんについて動き回り、お姉ちゃんが大好きな様子。お母さんは、「つわり」もまだあるときで少し辛いときですが、少し遠目で見守り、その分、しっかりお姉ちゃんが代役をし、チッチャイ、チッチャイママさんのようでした。
人と人の中で、子供や大人と、いろんな出会いの中で子供たちも育っていきます。
よりよい社会環境の中で、いい出会いをしながら思いやりある大人へと道を歩んで欲しいと思うこの頃です。
こうして、妊娠・出産・産褥・育児を通しての出会いは私にとっては格別な思いがあり、私の一つ一つの積み重ねの宝となっています。そのためにも、今後も心して出産援助に向き合い、年を重ねたいと思っています。
お互い素敵な出会いを大切に自分育てをしたいものですね。
助産師 熊谷(くまさん)
●「子育てをつぶやく」(2010年2月10日)子育てをしていると思い通りにならないことへの愚痴や不満がたくさん出てきますが、それ以上、いえ、その何倍もの喜びや楽しさもあります。
そんな子育て中の愚痴や喜びを誰かと共有したいときに便利なのがTwitter(ツイッター)。
日本では昨年あたりから使っている人が増え、
雑誌にも取り上げられるようになったので、ご存知の方も多いでしょう。
マイクロブログと呼ばれる無料のサービスで、
一回の投稿は140文字以内なので、とても手軽に更新できます。
たとえば
「洗濯おわり!」だとか
「子どもはお昼寝タイム。ささやかな私の時間。」とか
「オムツ替え完了!満点育児パパだ。」のようにつぶやくだけでもよし。
フォローというシステム(リンク)で、自分の思いを子育てしている人たちと共有することもできます。なんだかツイッターの宣伝マンのようになりましたが(笑)
ぜひ息抜きツールとして試してみてください。
もちろん、これまでのブログや掲示板と同様、
特定の人を中傷するような発言は厳禁です。
ツイッター
http://twitter.com/上空弘育
●「年賀状」(2010年1月25日)新しい年をどのようにお迎えになりましたか?
今年も、みなさまに幸多き年であるよう願いながら、またコラムスタートさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
さて、今年も年賀状を沢山いただきました。
自宅出産や院内助産で出産に寄り添わせていただいた方や、おっぱいケアで関わらせていただいた方など、助産師としての出会いからいただいた年賀状は、とても嬉しいものであり、有り難いことと感謝しております。
年賀状には、お子さんの成長の写真が載せられているものが多くあり、それぞれの家族の幸せが垣間見られ楽しみの一つでもあります。
その中に、今年改めて心惹かれた一枚の年賀写真がありました。
それは超未熟児で生まれ7歳に成長されたお子さんの晴れ着姿でした。その写真からは沢山の思いが伝わってきました。
出産後母乳ケアで訪問させていただき、当然お子さんはまだ入院されている状況の中での出会いでした。私は出産後少し経過された後からお手伝いさせていただきました。
乳汁分泌は十分とはいきませんでしたが、お母さんは3時間毎に、少しでも母乳をあげたいと搾乳し母乳パックにして届けておられました。本当に一滴一滴を大切にし、最後の一滴までパックに取り、量は少なくてもお母さんの愛情いっぱいの母乳でした。
乳房ケアの限界もお伝えしましたが、それでも「来てください」と言ってくださり、お子さんの退院後も、しばらく訪問させていただきました。そして、いろんな不安を抱えながらも、一生懸命なご両親のお子さんへの愛情に触れさせていただきました。そんな状況が甦り、今年のお年賀の成長の姿を見たときは、ご家族の幸せはもちろんのこと、お子さんの生命力とともに成長の逞しさ・可愛さ・ご両親の優しさなどいろんな思いが一枚の写真から伝わり、なんとも嬉しく涙してしまいました。
一年に一回の小さな葉書の中に、とても盛りだくさんな気持ちの伝わりと、一人の女の子のエネルギーを感じ、年の初めに改めて頑張らなくてはと励みにもなりました。
日本ならではの年賀状。良いものですね。
今年も健康に留意して、いい出会いの中で、自分らしく頑張っていきたいと思います。
助産師 熊谷則子
●「介護と子育ては似ている?」(2010年1月5日)あっという間に2010年の幕があがりました。
「09年」は2009年とすぐに分かったのに、「10年」と略すと、2010年とは到底分からないのが不思議です(笑)。
私の2010年は「介護」で始まりました。
昨年の秋、90歳を少し越えた父が転んで肩を骨折しました。
手術、入院、リハビリ、介護度の認定と続き、まさに「要介護」の生活となりました。
忙しさにかまけて、めったに里帰りもしなかった私もさすがに暢気に過ごしているわけにはいかなくなりました。
時間を作っては、広島から150㌔離れた実家に帰り、母の手助けをする生活となったわけです。
病院で父に付き添っていた時、「まあ、遠い所からわざわざ帰って来て、よくお世話なさいますね」と誉められることが、何度かありました。
ちょっとこそばゆいような、でもわるくない、この感覚。
うーん、これは以前に経験したことがあるぞ。
それは、子育ての時の経験です。
この2つはどこか似ていることに気づきました。
非常勤講師をしながらばたばたあがいている私の子育てを、多くの人は「よくやっているね」と誉めてくれました。
子育てをしているという状況は同じなのに、仕事を少し持っているというだけで、誉められるのです。ちょっと得した気分です。
子育て中のお母さんも「よくやってるね」の一言に、心がふっと和らぎ、「明日もがんばるぞ」と元気が沸くのではないでしょうか。
「子育て」も「介護」も一期一会。そんな所も似ているのかもしれません。
今年も、よろしく!(広島文化学園短期大学 田頭伸子)
●「やさしい兄」(2010年1月5日)兄(長男)5歳8ヶ月。妹(長女)2歳7ヶ月。兄妹げんかは日常茶飯事です。
ウチでは妹のほうが強く、ほとんどの場合、
兄が「●●(妹の名)がおもちゃを返してくれ~ん」などと
文句を言っています。妻も私も1月4日は仕事始めだったので、保育園が休みである子どもたちをおばあちゃんのところ(山口)で預かってもらうことにしました。
朝、広島に帰るのは雪や帰省渋滞で帰れなくなることも考えられたので前の晩、子どもたちが寝た後に帰りました。お母さんがいるときにはいつもべったりな妹は、
朝起きたときにお母さんがいないことを知ると大泣きするだろうと予想していました。
小さな兄も妹がそうなるだろうと思っていたようで、
妹が朝起きる前に好きな人形を枕元へ置こうとしたり、
起きたときに「お兄ちゃんがいるから大丈夫」と言い聞かせたりしたようです。そんな想いが通じたのでしょう。
妹はお母さんがいないことで泣くこともなくご機嫌に一日を過ごしたそうです。実は兄も寂しくて前の晩に泣いていたのです。
それでもやさしい兄はしっかりと妹を守ってくれました。
兄妹っていいものですね。上空弘育









